デリー高裁合議審は、2023年10月13日、Boehringer事件※1に基づいて分割出願を認められなかった出願人の提訴に対し、当該事件で判示されていた分割要件の解釈を破棄し、分割出願を認める判決を出しました※2。
この判決では、親出願の明細書に開示されていればその発明をクレームする分割出願が可能であることが示されました。
またこの判決では、発明の単一性違反の拒絶理由に応じるための分割出願であるか自発的な分割出願であるかによらず、分割出願の要件は同じであることも示されました。
この判決により、今後は親出願のクレームに記載されていなかった発明をクレームする分割出願が許容されることが見込まれます。
※1Boehringer事件(C.A.(COMM.IPD-PAT)295/2022 2022年7月12日デリー高裁)
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※2 Syngenta Limited v. Controller of Patents and Designs, (C.A.(COMM.IPD-PAT) 471/2022 2023年10月13日デリー高裁)
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