特許庁は、2025年4月7日、昨年4月に開始された「コンセント制度」を適用した初の商標登録を行いました。
この制度は、既に登録されている商標と同一または類似する商標であっても、元の商標権者が書面で承諾(=コンセント)し、かつ混同のおそれがないと認められる場合には、新たな商標の登録を可能にするものです。
これにより、特に中小企業やスタートアップ企業が、既存ブランドと連携・共存しながら、柔軟にブランド展開しやすくなる環境が整うことが想定されます。従来は、類似する先行商標が存在する場合、審査で登録が認められないケースが一般的でしたが、この制度により、当事者間の合意があれば登録が可能となる点が大きな特徴です。